質問:AGA治療薬が効く仕組みをくわしく教えてください
AGAでなくても髪の毛は数年ごとに生え変わる
もともと人間の髪の毛は数年ごとに生え変わります。
太く長い毛が伸び続ける時期は「成長期」と呼ばれ数年間続きます。
「退行期」になると髪の毛を作り出す「毛球(毛乳頭)」が小さくなっていきます。
毛球がほとんど消えて毛が抜けやすくなっている時期が「休止期」と呼ばれます。
やがて次の「成長期」が始まり、再生した毛球から新しい髪が伸びていきます。
これを一生の間に何度も繰り返すのです。
人の髪の毛は10万本以上といわれます。
健常な人でも毎日数10本から100本ほどの髪の毛が抜け落ちている一方で、新たな毛が同じ本数生まれているということになります。
AGAになると成長期が短縮する
AGAの症状が進むと、成長期が短縮し、十分に太い、長い毛になる前に退行期になってしまいます。
その結果、毛球が大きく育たず、小さな毛包から細い短い毛が生えては抜けることを繰り返すようになってしまいます。
これを毛球のミニチュア化と呼んでいます。
早い人は20代前半から症状が現れ、年齢とともにAGAの人の比率は高まっていきます。
およそ3分の1の割合の男性に、程度の差はあれAGAの症状が生じます。
AGAの原因は男性ホルモン
男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、これが作用することで毛球のミニチュア化が起こります。
そのため、男性ホルモンの分泌が増えてくる思春期以降、AGAの症状が現れてくるのです。
AGAにデュタステリドが効く仕組み
デュタステリド(及びフィナステリド)は「5α還元酵素阻害薬」と呼ばれ、テストステロンがAGAの原因となるジヒドロテストステロンに変化するのを妨げる効果があります。
これによってAGAの症状を抑え、改善をうながすのです。