帯状疱疹は予防できる
2022年後半ころから帯状疱疹を予防するワクチンを紹介するテレビCMを見かけるようになりました。
当院では帯状疱疹については治療のみ対応しておりワクチンの接種は行っていませんが、診療中にワクチンについてお尋ね頂くことがあるので、その際の説明をここでご紹介します。
ワクチンは2タイプ
ビケン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)
50歳以上の方の帯状疱疹の予防の効果があります。
一度の接種で効果が期待でき、もう一方のシングリックスに比べ安価となっています。
シングリックス(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)
ビケンに比べより強力で長期間の予防効果が期待できます。
2か月間隔で2回接種する必要があります。
ビケンに比べ高価です。
完全に予防できる訳ではない
ワクチン接種を受けた方でも、帯状疱疹になる可能性はあります。
ワクチンの接種により、
- 帯状疱疹の発症リスク(確率)を下げ
- 発症した場合の症状を軽くし
- 帯状疱疹の後遺症である神経痛の症状を軽くすること
が期待できます。
地域や医療機関によって費用は異なる
帯状疱疹のワクチンは医薬品として認可を受けたものですが、全額自己負担の予防接種となります。
医療機関により個々に料金が設定されるので、接種を受ける施設によって金額は異なります。
地域によっては自治体による助成がある場合がありますが、苫小牧市の公式サイトでは帯状疱疹ワクチンの助成についての記述を見つけることが出来ませんでした。
ワクチン接種に対応している医療機関
苫小牧市では複数の医療機関がワクチンに対応しているようです。
https://www.health.ne.jp/hospital/taijou/list?prefectures=1&cities=213
上記リンク先(サイト)が対応する医療機関を探す際の参考になると思います。
ホームページなど医療機関が発信している情報を確認し、必要な場合は電話等で問い合わせをして受診するのがよいでしょう。(当院では対応しておりません)
後遺症のリスクを減らしてQOL(生活の質)を守る
帯状疱疹は治癒したあとも神経痛が残ることがあります。
特に強い痛みが続くとQOLが著しく低下します。
シニアライフを少しでも快適に過ごせるように、50歳を超えたらワクチン接種を検討することは有意義だと思います。