加齢によるイボ、ウイルス性のイボの凍結治療
当院ではイボの治療に液体窒素を使用します。
脂漏性角化腫(加齢によるイボ)、尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)のどちらに対しても、手技(テクニック、やり方)は同じです。
液体窒素と呼ばれるマイナス196℃の低温の窒素を用意しておき、治療が必要なときに小さな容器に注ぎます。
綿棒を容器に浸し、液体窒素をしみ込ませて、患部に押し当てます。
数秒から十数秒したら綿棒を離し、凍結したイボを解凍させます。
これを数回繰り返すのが凍結治療(冷凍治療)です。
こんな感じです
容器に液体窒素を注ぎ、綿棒にしみ込ませます。
綿棒の先からは空気中の水蒸気が冷えて湯気のようになったものが漂います。放置すると蒸発して室温になってしまいます。
「はい、当てますよ。ちょっと痛いですよ」
顔に当てるとこんな感じ。尖ったペン先で刺されるような痛みを感じます。
手のイボだとこんな感じ。
(モデルは院長です)
当院は「綿棒」方式
液体窒素を皮膚にしみ込ませるには当院のように「綿棒」を使う方法と、専用のボトルに詰めてスプレーする方法があります。
どちらの方法でもイボを治療することができますが、個人的には手間はかかるものの力加減を調整しやすい「綿棒」による治療が気に入っています。