一日一回の飲み薬で、薄毛治療がスタートできます。
当院は苫小牧で一般的な皮膚病の診療をしているクリニックです。
AGAに特化した医療機関ではありません。
でもAGA治療の中核となる「デュタステリド(5α還元酵素阻害薬)」は、どこの医療機関で処方されたかに関係なく、あなたの悩みに応えてくれるはずです。
地元の身近な医院で、薄毛治療をしませんか?
わたしは苫小牧であなたをお待ちしています。
院長 高橋幸夫
AGA(男性型脱毛症)ってなに?
AGAとは
AGA(androgenetic alopecia:男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが頭皮の毛根に作用することで進行する薄毛のことです。
「前頭部の生え際」と「頭頂部」の毛が徐々に薄くなっていきます。
食事や飲酒、喫煙、睡眠、ストレスなどの生活習慣の影響も若干ありますが、遺伝的要素(体質)による部分が大きいと考えられています。
AGAは進行性
AGAは進行性です。
3年、5年、10年と経過するうちに徐々に髪の毛が薄くなります。
そして毛根が極度に委縮してしまうと、その毛根を再生させるのは困難になります。
AGAはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンが関与して進行します。
このDHTが頭髪に作用すると毛の「成長期」が短くなり、硬い丈夫な毛が軟らかい毛に変化していくことで、薄毛となっていきます。
AGAって病気なの?
AGAは病気じゃないけど社会的問題が…
AGAは「病気」ではありません。
AGAは「生物としてのヒト」にとって無害です。
体が不自由になるとか、寿命が短くなることはありません。
しかし、「社会的存在としての人間」にとってAGAは、「問題」になることがあります。
国や文化圏によっても違うようですが、髪の毛が少ないのをネガティブにとらえる見方が現代日本には一部あるようです。
日本でAGAに悩んでおられる多くの男性にとって
「対策があるなら、なんとかしたい!」
という思いは切実です。
幸いにしてAGAには治療法があります。
- 有効性と安全性
- コストとベネフィット
これらを理解したうえで、AGAとどのように向かい合うかをじっくり検討していただきたいと思います。
デュタステリドの効果
デュタステリド内服治療でAGA改善(発毛)
デュタステリドの内服治療と効果について説明します。
以下は、当院においてAGAの患者さんに説明する内容です。
- 1日1カプセルを毎日服用します。
- 食前、食間など特に決まりはありません。習慣化しやすい時間、タイミングを決めて継続的に服用することをお勧めしています。
- 治療効果を見極めるために6カ月の期間が必要とされますが、早い方は3カ月程度で抜け毛の減少を認めることがあります。
- 1年程度続けると、多くの方がAGA症状の改善、つまり発毛を実感するようになります。
- 一部の方(特に軽度のAGAの方)は現状維持ということもありますが、服用していてAGAが進行することは極めてまれです。
- 数年続けると症状は横ばいとなり、安定します。
- 効果には個人差があり、AGAになる前の状態に完全に戻るとは限りません。
- 効果があっても何らかの事情で服用を中断すると徐々に効果は失われ、薄毛がゆっくりと進行します。
- 必要に応じて再開することも可能です。
- 治療期間については「いつまで」という制限はありません。
- AGAの症状を抑えて良好な状態を維持したい場合は、そのあいだ何年でも服薬を続けていただくことができます。
厳密に言うとすべてがデータ上の裏付けによるものではなく、治療経験の蓄積による医師としての「経験則」も含まれます。
開発時のデータでは
「24週間デュタステリドを服用した群は、プラセボ(偽薬)群に対して優越性が検証された(要約)」
となっております。
当院で提供している「デュタステリドによるAGA治療」はAGAの発症メカニズムに直接働きかけるもので、合理的で有効な治療手段だと言えます。
デュタステリドの副作用
知っておきたいデュタステリドの副作用
デュタステリドを処方する際は、以下のような副作用のリスクがあることを必ずお伝えしております。
- 肝機能障害や黄疸(服用中、からだがだるい、吐き気、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなるなどの症状があらわれたらすぐご相談ください)
- 勃起不全、性欲減退、射精障害(これらの副作用は服用中止後も持続する場合があります)
- 乳房障害(乳房のはれや痛み)があらわれることがあります。
- 男性の生殖能力への影響は知られていませんが、精子の数や精液量を減らしたり、精子の運動を弱めてしまう可能性があります。
- この薬の有効成分であるデュタステリドとの関連性は明らかではありませんが、4,000例以上の前立腺肥大症患者を対象とした海外臨床試験において、3例の乳癌が報告されました。
- 前立腺癌のリスクが高い男性を対象とした臨床試験において、この薬の有効成分であるデュタステリドを服用した男性は、デュタステリドを服用しなかった男性と比べて、悪性度の高い前立腺癌の発現頻度が高かったという報告があります。
デュタステリドの治験段階の臨床試験のデータを見ると、デュタステリド0.5mg群(当院では0.5mgカプセルを採用)において、
- 勃起不全5%
- 射精不能1%未満
- 射精障害1%
- リビドー減退2%
などの報告が記載されています。
薬である以上、メリットの一方で副作用のリスクがあります。
服用される場合はリスクを正しく認識し、異常が表れた場合は医師に連絡の上、適切な対処を受ける必要があることをご理解ください。
あわせて知っておきたい注意事項
副作用ではありませんが、デュタステリド服用について以下の点に留意する必要があります。
- 妊婦さんが誤って服用すると胎児(男児の場合)に奇形を生じるリスクがある
- 献血ができない(妊婦さんに輸血される可能性が排除できないので)
- 前立腺癌の健診などで調べるPSA(血清前立腺特異抗原)の値に影響を与えるので、検査を行う医師にデュタステリドを内服している旨を知らせる必要がある
服用される場合は、これらの点も忘れないでください。
AGA治療の流れ・料金
来院の準備
ここからは、AGA治療(発毛治療)で当院を受診する際の具体的な流れについてご案内します。
- 受診の際は必ず本人確認できる身分証をお持ちください。
- AGAの治療は自由診療です。
- 症状によっては保険診療での治療やアドバイスで対応できる場合もありますので、保険証を持参することをお勧めします。(※保険証があれば身分証も兼ねることになります)
- 臨時休診、リアルタイムの混雑状況などの情報はアイチケットで確認することができます。
受付
- 予約は必要ありません(※)。受付時間内に直接ご来院ください。
- 受付窓口で「AGA(エージーエー)の相談で来ました」とお伝えいただくか、問診票に「AGA」とご記入をお願いします。
(※当院では予約制を採用しておりません)
診察
- 受付順でお呼びします。
- 診察の際は、ダーモスコピー(皮膚科診療用の拡大鏡)で頭髪、毛根の状態を確認し、正確な診断に基づいて治療を進めるようにしています。
- 投薬開始前には写真撮影を行い、経過を把握できるようにするとともに、副作用の兆候がないか確認しながら投薬を継続します。
- 初回の処方で問題がないと確認できた方には、2回目以降は長期処方も可能です。薬1錠あたりの費用負担も少し割安になるよう配慮しております。日頃お忙しい方はご検討ください。
- AGAの治療薬は院内処方です。診察室でお薬をお渡しします。
会計
デュタステリド(またはフィナステリド)を処方する際は、診察代、薬代、消費税を含んだ料金をいただきます。
料金表【デュタステリド】
初回30日分 | 10,000円 |
30日分 | 9,100円 |
60日分 | 17,400円 |
90日分 | 25,600円 |
120日分 | 33,900円 |
150日分 | 42,100円 |
180日分 | 50,400円 |
- 診察代、お薬代、消費税を含んだ料金です。これ以外はかかりません。
- 2回目は最大90日、3回目から最大180日の処方が可能です。
メリット&デメリット
メリット
デュタステリド内服の直接的な効果はなんといっても
薄毛(AGA)の症状の改善、発毛です。
その結果として、さまざまなメリットが得られると思います。
- 若い印象を持たれやすくなる
- ヘアスタイルも含め、身だしなみに気を遣う人と思われる
- 髪のことで悩むストレス、ヘアケアのための時間のロスから解放され、本来やるべきこと、仕事、趣味などに集中できる。
- この先、AGAが進行するのではという不安から解放される。
他の薄毛対策との比較で考えるとこんなメリットあるいは長所があります。
- 育毛剤と違って洗面台を長時間占拠したり、独特の臭いで家族に迷惑をかけない。
- 特別な施術や処置のため、遠くの専門クリニックに出かけなくてよい。
- カツラや植毛と違い、少しずつの変化なので周囲の人に違和感を与えない。
- 日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨度A、つまり「男性型脱毛症にはデュタステリド内服を行うよう強く勧める」と記載されている治療なので、AGA治療について家族の理解や同意を得やすい。
- いつでも気兼ねなくやめられる。経済状況、年齢、ライフステージの変化とともに、自然に治療を終えることができ、また再開もできる。
デメリット
一方でデメリットや限界もあります。
- 即効性がなく、半年程度は効果を見守る必要がある
- 副作用のリスクがある
- 効果を維持したければ、その間は通院治療を継続する必要がある
- 年間10万円程度の治療費がかかる
- AGAが高度に進行している方で、治療によって到達したい目標が高い場合、デュタステリド単独では効果に満足できないかもしれない
- AGAの程度が軽い方は現状維持にとどまることがある
といったことが考えられます。
デュタステリド内服は優れたAGA治療法であり、わたしは強く推奨しております。
これらのメリット、デメリットを吟味し、あなたの価値観を大切にしながら決断していただきたいと考えています。
まとめ
15年でAGA治療は大きく進歩しました
2005年、日本で初めてAGA治療薬としてフィナステリドが発売されました。
以来15年あまり、わたしはAGA治療に取り組み多くの方の笑顔に接してきました。
いまはその後継といえるデュタステリドが主流となり、さらに多くの薄毛の方に福音をもたらしています。
いい時代になったなあと思います。
AGAは必ずしも治療しなければならないものではありません。
しかし人生において選択肢が増えることは、とてもいいことだとわたしは思います。
選択肢とは、「自由」と「豊かさ」そのもの
だと考えるからです。
このコンテンツをご覧になったあなたの人生が、少しでも自由で豊かなものとなれば幸いです。