コロナとウクライナと「しもやけ」
今年2023年の2月。
例年の数倍の「しもやけ」の患者さんが来院しています。
おもに足のゆびの何本かが赤紫色になり、冷感や痛痒さを訴えて相談に来られます。
- 今年の冬は例年になく寒い日が続いている
- 1月後半以降、連続して降雪があり、除雪作業をする機会が多かった
- エネルギー料金高騰のおりから、暖房の設定を低めにしているご家庭が多い
これらが原因かと推測しています。
オール電化のご家庭では、例年の3割~5割増しの電気料金に目を見張っているとも聞きます。
困難な状況ですが、適切に厚着をしたり、メリハリのある暖房器の活用で冬を乗り切りたいものです。
しもやけ対策
しもやけの患者さんには「ユベラ」という血流改善の塗り薬を処方しつつ、こんな話をします。
- 塗り薬を患部をマッサージするようにしながら、温めながら塗ってください。
- ただし、塗り薬の効果はかなり控えめです。
- より以上に大事なことは、患部を冷やさないこと、暖かくすることです。
足だけ厚着しても治らない
しもやけ対策のためには、足(患部)を厚着するだけでは不十分です。
手や首回り、耳や頭もあまり露出しないよう、十分に厚着しましょう。(特に屋外では)
理由は簡単です。
人間のカラダは体温が下がると、生命維持に重要な内臓や体の中心部の体温を維持するため、足先や手先など末梢の血流を減らしてしまうのです。
よって屋外に出かけるときは、手袋、マフラー、耳当て、帽子など、全身の防寒対策をしっかり行い、体の中心も末梢も熱が奪われないようにしましょう。
また屋内でも適宜、ハイネックの服、暖かいルームシューズ、手袋、カイロなどを活用しましょう。
世界情勢
新型コロナやウクライナ情勢などが複雑に絡み合って、いまのインフレ、エネルギー高が生じています。
世界情勢の混乱に負けることなく、わたしたちの健康を守っていきたいものです。