爪周囲が痛くなったら
深爪をしたり、指先の「さかむけ」をむしったあとに爪周囲の皮膚が赤く腫れあがり、痛くなることがあります。
多くは細菌性の感染であり「ひょう疽」「細菌性爪囲炎」と呼ばれます。
たった一カ所でも指先の痛みは不快なものです。
塗り薬だけでは時間がかかる可能性が
医療機関にかかる余裕がない場合や、休日夜間に発症した場合は、ゲンタシン軟膏、バラマイシン軟膏など「抗生剤含有軟膏」を使用する方がいます。
方向性としては間違いではないのですが、やはり抗生物質を内服しないと治りにくいことが多く、塗り薬だけでは時間がかかることがあります。
また細菌感染による「ひょう疽」に似た「ヘルペス性ひょう疽」と呼ばれるものがあり、この場合は抗ウイルス薬が必要になります。
1日か2日、手持ちのゲンタシン軟膏を塗ってみて改善がないようでしたら、医療機関を受診した方がいいでしょう。
指先にスキンケア、ネイルケアは大切
「ひょう疽」を予防する観点からも、普段からハンドクリームを使用して手指の皮膚の保湿を心がけたいものです。
また爪の切り方は重要で、深爪を避け、適宜爪ヤスリを使用して爪の先端を滑らかに保つようにしましょう。
「さかむけ」に気が付くと、つい「むしって」しまいたくなるかもしれませんが、爪切りで丁寧にカットし、ハンドクリームなどでケアしましょう。
小さな子どもの「爪噛み」は?
「ひょう疽」の原因になるので避けたいところです。
しかし、厳しく接しても子どもは親の思う通りにはなりません。
根気強くコミュニケーションをとって、少しずつ行動を修正できるようにうながすのがよいと思います。
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